
遼は、堺筋に出て北に進み国道1号との交差点を左折すると、新御堂筋への坂道を上がり、梅新東の交差点の辺りで高架の新御堂筋に入った。
そうして、新御堂筋をしばらく走って、ドアミラーを見ると、後ろにランドクルーザーが走っているのに気がついた。
(うんっ、あの車、堺筋に入る前から後ろにいたようやけど・・・・・・。まさか、つけて来てるんやないやろな。どんな奴が、乗ってるんやろ?)
遼は、車のスピードを少し緩めて、前の車との車間距離を長くし、後ろの車との車間距離を近づけた。
そうして、ルームミラーを見てランドクルーザーの運転席と助手席を確認した瞬間、遼は絶句した。
遼は、すぐに前を向いた。
(助手席におるのはあの女、亜希や!それに車の運転手はいかにもただ者ではないといういかつい顔をした男や。どないしょう?)
ランドクルーザーでは、馬場剛志が平山亜希に話しかけていた。
「亜希、今のを見たか、水木がこちらの車に近づいて、ルームミラーを見ていただろ。」
「あらそう。そうしたら、後ろにわたしがいることがわかっちゃったかしら?」
「亜希、だから、スーパーリブ夕陽ヶ丘店の駐車場にいる時、おまえは後部座席に移った方がいいと言ったんだ。」
「今ばれなくても、遅かれ早かれ、わたしがいることはばれちゃうんだから、いいじゃない!」
「やれやれ、そうしたら、これからどうするんだ?」
「ふふふ。剛志、あなた、名古屋を出発する前に言っていたじゃない!町中でも山中でも水木の車を止めて突きで気絶させてこの車に乗せるって!」
「確か、そんなことを言ったな。でも、高架でしかも帰宅ラッシュで渋滞している新御堂筋を走っているうちは無理だ。よし、水木が新御堂筋を降りて、一般道を走り出したら、水木の車を止めよう!」
「この車でスカイラインを止められるの?」
「町中なら信号が多くてスピードも出せないだろう。何とかするよ、亜希!」
「頑張ってね、剛志!」
「ひとごとじゃないぞ。おまえも協力するんだ、亜希!」
「はいはい、わかりました。」
「あのう、わたしも協力しますので、何でも言って下さい。」
後部座席に乗っている順二がそう言った。
「ありがとうございます、河合先生。その時はこちらから頼みますので、よろしくお願いします。」
そう剛志は言った。
遼は、左手でハンドルを握って、右手で、ズボンのポケットから、携帯電話を取り出し、山岸哲也の携帯にかかるようにボタンを必死に押した。
携帯がつながった。
「もしもし、山岸やが、この携帯の番号は、遼か?俺やけど、何かあったんか?」
「はい、山岸さん、仕事を終えて、今、新御堂筋を通って、大河内館へ帰ってるんですけど、平山亜希と見たことのない強そうな男にランドクルーザーで後ろをつけられています。」
「平山亜希、亜希がか!あいつと信長所長にはわれわれには関わらないとゆう念書まで書かせたはずやで!信長の奴、裏切りよったな!」
「そうみたいですね。それで、わたしは、後ろのランドクルーザーから逃げようと思うてるんですけど、どないしたらええでしょうか?」
「遼、俺と銀次は今大河内館にいるからすぐにおまえのところへ行く。それで、亜希達もおまえが新御堂筋を走っているうちは、この時間帯は帰宅ラッシュの渋滞に巻き込まれて、手を出せないやろう。せやから、新御堂筋を降りたら真っ直ぐ行って、箕面グリーンロードのトンネルに入れ!グリーンロードのトンネルの中は片側一車線やし、その後ろから他の車が来るから後ろにおる亜希達はおまえに手を出すことはでけへんはずや。そうしたら、俺達はトンネルを出てすぐのグリーンロードの出口の所に来ておく。そこで、三人で亜希達と対決しよう!」
「わかりました。」
「とにかく、あまり飛ばさずに車の流れに乗るぐらいの速度で走れ。そしたら、何とか俺と銀次は車を飛ばして、トンネルの出てすぐのグリーンロードの出口の所におまえが来るまでに来ておくからな。」
「ありがとうございます、山岸さん。」
「俺の弟みたいに思うてるおまえが誘拐されたらおおごとやさかいな。頑張ってグリーンロードの出口まで来いや、遼!」
「はい、頑張ります!」
「ほな、今すぐに車で行くからな!」
山岸との電話は切れた。
遼は、新御堂筋を真っ直ぐに行き、新大阪、江坂、桃山台と通り過ぎて行った。
ところが、千里中央を過ぎた辺りから、車が渋滞をし始め、なかなか前に進まなくなった。
(どうして、こんなに渋滞をしてるんや。いつもは、ここまで渋滞せんのやけど。)
その時、遼は、道路の上にある電光掲示板を見た。
そこには、次のように表示されていた。
(箕面グリーンロードトンネル内で事故発生、現在箕面グリーンロード全面通行止め!)
(何やとう!ほな、新御堂筋を降りたら一般道に出なあかんやないか!)
遼は、ルームミラーを見た。
そこには、亜希と剛志が乗ったランドクルーザーがいた。
亜希も剛志も笑みを浮かべているように見えた。
遼は、前を見ると、再び、哲也に電話をかけた。
「もしもし、俺や、遼か?」
「遼ですが、何と、山岸さん、箕面グリーンロードで事故があって全面通行止めになってます!」
「ああ、俺も、グリーンロードの出口の所まで行って、それを知った。せやから、俺達は今能勢街道を南に下っている。遼、おまえは今どの辺にいる?」
「新船場の切り通しにさしかかった所です。」
「遼、そうしたら、もうすぐ行けば側道に出られる箇所に出る。そこで、おまえは側道に出て真っ直ぐに行って、萱野の交差点を左に曲がって国道171号に出ろ。」
「一般道に出るんですか?」
「そうだ。後は、おまえの自慢のスカイラインで、国道171号を全速力で飛ばして、亜希達から逃げるんや!」
「お、俺の力だけでですか?」
「そうや。遼、自信を持て!スカイラインやったら、スピード合戦やったら、ランドクルーザーに絶対に勝てるやろ。俺ももうじき池田市街地に出て国道171号に出るから、とにかく、頑張って逃げるんや、遼!そうして、ランドクルーザーが見えなくなったら、国道171号から横の狭い道路に入るんや!」
「わ、わかりました。」
「頑張れよ、そうしたら、幸運を祈る、遼!」
「わかりました、山岸さん。」
「ほなな。」
電話が切れた。
遼は、本線と側道が一体になった所で、左折ランプをつけずに側道へと車線変更をした。
すると、すぐに亜希達も左折の合図をして側道に出た。遼は、真っ直ぐに行き、萱野の交差点で左折した。
遼は、アクセルを踏み込み、スピードを上げた。
そうして、気がつくと、後ろにランドクルーザーは見えなくなっていた。
(逃げ切った。このまま、横の道に入ろう。そうしたら、もうランドクルーザーも俺を見つけることはできまい。ふん、ランドクルーザーなんて、スピードじゃスカイラインの敵やないで!)
が、その時、スピードが急に落ちた。そうして、牧落の交差点の少し手前の辺りで車が止まってしまった。
(くそう、こんな時に、故障かよ!)
遼は、車のキーを何度かかけ直したが、エンジンはかからなかった。
後ろに来る車は、右側に車線を変更して、通り過ぎて行く。
(もうあかん。奴らに追いつかれる。もう、車を捨てて、逃げよう。)
そうして、後ろを見ながら、遼は、運転席の右のドアを開けて、車外へ出た。
そうして、ドアを閉め、前に行こうとした時、遼は前に車が止まっているのに気がついた。何と、それは、見覚えのあるトヨタのランドクルーザーだった。そうして、前から男が近づいて来た。
それは身長2メートルぐらいの長身の大男で、遼はその顔に見覚えがあった。男は遼の目の前にやって来ると尋ねた。
「水木遼だな?」
「お、おまえは、平山亜希の知り合いか?」
「ああ、そうだよ!」
そう言った次の瞬間、剛志は遼の鳩尾に思いっきり正拳突きを喰らわせた。
「ぐえー!」
遼は、断末魔のような叫び声を上げたかと思うと、前にくずれ落ちそうになったが、それを剛志は受け止めた。
「おっとっと、水木さん、ここで道路の上におねんねしてもらっては困るぜ。」
その時、亜希が近づいて来た。
「剛志、遼はどうしたの?」
「しとめたよ、しかし、何でこいつは車を止めて急に外に出たんだろうな。まあいい。亜希、おまえは、先生にランドクルーザーの運転を頼んで、後ろの車を運転してくれ。俺がランドクルーザーの後部座席で水木遼の相手をする。」
「わかったわ、剛志。」
亜希は、ランドクルーザーの左側の後部のドアの前へ行って、ドアを開けて中に向けて話しかけると、順二が車から出て来た。
そうして、順二は、運転席横のドアを開けて、車に乗った。亜希は、スカイラインの運転席横のドアの所へ行って、後ろから来る車を見ながらドアを開け、車に乗り込んだ。そうして、亜希は車のキーをまわしてエンジンをかけようとしたが、何度キーをまわしてもエンジンがかからなかった。
亜希は車から出て、ランドクルーザーの後部座席のドアを開けた。
「剛志、あの車、エンジンがかからないわ。」
「なるほど、車が故障したので、あんな所に止まって水木は車から出たわけか。それで、俺達はいったんは見えなくなったスカイラインに追いつけたわけだ。」
「そのようね。」
「そうしたら、亜希、あの車は捨てて置こう。おまえはこの車の助手席に乗れ。」
「わかったわ、剛志。」
亜希は、ランドクルーザーの助手席に乗った。
「それにしても、剛志、わたしたち運が良かったわね。スカイラインが故障しなかったら、この車では追いつけなかったと思うよ。」
「ああ、故障しなかったらな。でもさ、俺は絶対に水木は捕まえられると確信していたよ。」
「どうしてなの?」
「正義は必ず勝つと言うじゃないか。悪い奴らの仲間の水木は正義の味方の俺達に捕まって当たり前なんだよ。」
それを聞いて、亜希は笑い出した。
「面白いことを言うのね、剛志。確かにその通りかも知れないわ。それで、これからどうするの?」
「水木をたたき起こしてどこに行けばいいか聞いてみるが、とりあえず、この場から離れたいので、河合先生、車を出発させて、この道を真っ直ぐ行って、池田の駅前の方に行ってくれませんか?」
「わかりました。それじゃあ、出発しますね。」
「お願いします。」
河合順二が車のエンジンをかけ、気絶した遼を乗せたランドクルーザーが出発した。
(第39話へつづく)
【先月末は無茶苦茶忙しくて、更新するのが大変送れてしまい申し訳ありません。 最近、お取り寄せのつけ麺に凝っていまして、麺やたぶしや六厘舎のつけ麺を食べていたら一キロ太ってしまいました。やせなきゃ行けないと思う今日この頃、だけど、季節は食欲の秋なんだよなあ。(悲)さあて、今晩は、神様もびっくりするこの動画を見て1発抜いてから寝ますかね!】
[目次へ:初回:第1話→第2話→第3話→第4話→:第5話→第6話→第7話→第8話→第9話→第10話→第11話→第12話→第13話→第14話→第15話→第16話→第17話→第18話→第19話→第20話→第21話→第22話→第23話→第24話→第25話→第26話→第27話→第28話→第29話→第30話→第31話→第32話→第33話→第34話→第35話→第36話→前回:第37話→今回:第38話→つづき:第39話]
この小説より面白い官能小説をごらん下さい。
![]() | ![]() |
![]() | ![]() |
![]() | ![]() |
![]() | ![]() |
●いろいろなストーリーのSM・アナル・浣腸動画が楽しめる無修正動画サイト「NEO MiRACLE」で抜いて下さい!
緊縛・浣腸・アナルプレイなどが見て楽しめるSM専門無修正動画サイト「NEO MiRACLE」! |
![]() ![]() 詳細はこちらをクリックして下さいませ! |
今回の話が面白かったら、拍手と一緒にこちらにクリックをお願いいたします。<(_ _)>

こちらをクリックして下さいませ

[PR]


[PR]

≪【NEO MiRACLEの新着SM動画を画像で紹介】「続・新潟淑女調教 ~着淫れ排泄人形~ 塚本郁子」2009年10月2日公開
| ホーム |
【NEO MiRACLEのおすすめSM動画を画像で紹介】「東京M妻緊縛7 羞恥浣腸責め 美枝」≫
この記事のトラックバックURL
http://sm1.blog39.fc2.com/tb.php/403-931432a2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック