
遼は、八事霊園の奥の人気のないところに車を止めた。そうして、後ろに行き、亜梨沙と二人で裕子を後部座席にくくりつけた。それから、遼は運転席、亜梨沙は助手席に戻り、遼は車を発進させた。遼は、国道153号から国道41号に出て都市高速道路に載ると、小牧インターチェンジまで北上し、名神高速道路に入った。その時、突然亜梨沙の携帯電話が鳴った。
亜梨沙は、携帯の液晶画面を見ると電話に出た。
「もしもし、山岸さん、亜梨沙です。・・・・・・え、ええ、うまく行きました。今、名神高速道路に載って、大阪に向かっています。・・・・・・はい、わかりました。」
そうして、亜梨沙は遼に携帯を差し出した。
「遼ちゃん、山岸さんが遼ちゃんに代わってって言ってるわよ。」
「亜梨沙、山岸さんに今度の計画を話したのか?」
「ええ、話したわ、さすがにあなたと二人だけでは今回の計画が実現できるとはとても思われへんかったから。」
「俺は、山岸さんには黙っといてくれてゆうたやないか?」
「でも、あなたと二人ではここまでできても、これからのことができないわ。例えば裕子さんの監禁場所の確保、わたしのマンションやあなたのコーポは大阪の市街地の人が多いところにあるから、そこにいつまでも置いとくのは出来ないわ。それで、山岸さんに相談したのよ。それより、早く電話に出てよ、山岸さんが待ってるんやから。」
「ちっ、わかったよ。」
遼は、亜梨沙の携帯を取った。
「もしもし、遼です。」
「遼、運転に気をつけながら、俺の話を聞け。おまえが、裕子さんをさらった時点で、おまえと亜梨沙は犯罪者や。俺はおまえも亜梨沙もどちらも犯罪者にしたくない。そやから、おまえたちを助けてやるさかい、これから俺の指示通りに動くんや、遼。わかったな。」
「でも山岸さん、俺は、裕子を名古屋に帰す気はありません。」
「あほ、それぐらいわかってるわい。裕子はおまえの思ってるようにしたらええ、遼。せやから、裕子をさらって、なおかつ、警察へ捕まらないようにしてやるってゆうとんや。わかったか、遼。」
「わ、わかりました。そしたら、指示って何ですか?」
「まず、おまえは裕子をどこへ連れて行くつもりや。」
「亜梨沙のマンションに連れてくつもりです。」
「それはあかん。大阪市内の人口密集地の都島にある亜梨沙のマンションに裕子を連れて行くのは大変危険なことや。俺が、もっといい監禁場所に連れてったる、遼。」
「わかりました。」
「そしたら、名神を茨木インターで下り、国道171号を池田方面に行くんや。わかったな、遼。」
「わかりました。」
「そしたら、また後で連絡するからその携帯はおまえが持っておけ、遼。」
「わかりました。」
「ほなの。」
電話は切れた。
「亜梨沙、何で山岸さんにゆうたんや?俺はあの人を今度の計画に巻き込みたくなかったんや。」
「遼ちゃん、わたしよりもずっと女を扱うことについてはプロの山岸さんに協力を依頼せんで、わたしたち二人だけで何が出来るのよ?わたしはね、あなたの裕子さんをさらうプランを聞いた時、正直これではあかんと思うた。そうかて、お金持ちの奥様を電話でどうどうと呼び出してさらうなんて、そんなことしたら警察が動く可能性があるわ。その時、山岸さんと違うて、ど素人のあなたでは対処できへんわ。そやから、山岸さんに相談したの。」
「で、山岸さんはどないゆうたんや。」
「まず、警察が動かないようにする。それでも、警察が動いたら、俺の師匠に頼んで、警察に圧力をかけてもらう。後は、誰にもわからへん場所で遼が裕子を自分の好みの女にするということでどうやと、山岸さんはゆうてたわ。」
「警察が動かん方法があるんか?それを聞いて、少し安心した。それで、山岸さんは、自分に相談しなかったことを怒ってはらへんかったか?」
「遼ちゃん、山岸さんは遼におおたら一発殴ってやるてゆうてたさかい、覚悟しといたほうがええわよ。」
「う、うそやんけー!」
遼は亜梨沙の方を向いた。
「ちょっと、遼ちゃん、前向いてや。高速で事故ったら、わたしもあなたも命がないわよ!」
「おっと!そうやな。」
遼は、あわてて前を向いて、ハンドルをしっかり握った。
やがて、車は、名神高速道路を走って関ヶ原から琵琶湖の南側を通り過ぎ、さらに京都南インターを通り過ぎた。
その時、携帯が鳴ったので、遼は携帯を取った。
「もしもし、遼です。」
「遼、まだ大阪には入らないか?」
「今、京都南インターを過ぎたところです。」
「そしたら、もう少し運転したら、大山崎のインターを通過して、天王山トンネルに入る。天王山トンネルを抜けたら、大阪府や。しばらくすると茨木インターやから、そこを降りて国道171号を西の池田方面に出ろ。そして、中河原の交差点を過ぎたら、左側手に牛丼屋の肉新があって、その前の空き地に俺がベンツを止めているからその後ろに車を止めろ。それから後は、俺の車に付いて来い。わかったな、遼。」
「わかりました。あの、山岸さん?」
「何や、遼?」
「今回のこと、山岸さんは怒ってはるんでっか?」
「その話は、無事に監禁場所についてからするさかい、まあ覚悟しとけ。」
「は、はい。」
「ほな、切るぞ。」
そう言うと、山岸は携帯を切った。
遼は茨木インターで高速を降りると、国道171号を西の池田方面に向かった。牛丼屋の肉新の隣の空き地にベンツが止まっていたから、遼はその後ろにスカイラインを止めた。すると、山岸は車を発進させた。遼はその後ろを付いて行った。山岸は国道171号をしばらく行くと、右へ曲がり、山の方へ向かった。そうして、北摂の山中に入ると、1時間以上山間部を走った。
そうして、大きな洋館の前で車を止めた。
山岸は、すぐに車から出て来ると、遼の車にやって来て、運転席のガラス窓をたたいた。遼は運転席のドアを開けて外に出た。
すると、山岸はいきなり遼の胸ぐらをつかんで顔面にパンチを食らわせた。
「うぐっ。」
遼は、後ろにふっとんだ。
「このどあほ、亜梨沙なんかに相談しやがって、何でまず俺に言わへんのや。俺たち、友だちやろ。水くさいやないか、遼!裕子さんをどうしても自分の物にしたいんやったら、どうして遠慮せんと俺にゆうてくれへんかったんや。ええっ、そやろが、遼!」
「でも、山岸さん。裕子の居場所がわかった時、どうして今から会いに行けてゆうてくれへんかったんですか?山岸さんは、裕子がもう結婚するから、その時点で、裕子のことはあきらめた方がええって思て、結婚式の日に会いに行ったらええと考えたんでしょ。相合橋で肩をたたいてくれた時ももう彼女のことは忘れろってゆうてたやないですか。そやから、山岸さんに裕子のことはあきらめられへんさかい監禁して俺のものにするとゆうたら反対されると思たんです。」
「俺が反対する思うたんか、遼?確かに、俺は、もう裕子さんのことはあきらめた方がええと思てた。けど、裕子のことがどうしてもあきらめられへんのやったら何とかなりませんかって、ゆうて欲しかったな。そしたら、俺は、反対するとか言うんじゃなくて、おまえにとっていちばんええ方法を考えてやったのに。現に、亜梨沙が名古屋に行くのに反対してへんやろが、俺は。やっぱし、俺に相談して欲しかったな、遼!俺はおまえを弟のように思てたのに、やっぱしおまえは水くさいわ!」
「す、すんまへん、山岸さん・・・・・・。」
遼は、目に涙をためてそう言った。
「山岸さんも遼も、もうそれぐらいにしときな。もう済んだことやんか。」
車から出ていた亜梨沙はそう言った。
「そやな。遼、もうええわ。そしたら、門を開けてこの大河内館
「わ、わかりました。」
背中に激痛がして、裕子は目を覚ました。
裕子は、目を開けると、自分が十字架の形になった木に向かって、立った姿勢で全裸にされて手足をくくりつけられているのに気がついた。
その時、背中にものが当たる感じと同時に二度目の激痛がした。
「ぐえええ、い、痛い!だ、誰よ!」
すると、十字架の後ろから前に右手に鞭を持った男がやって来た。
「俺だよ、裕子!」
「りょ、遼ちゃん、遼ちゃんじゃないのよ!」
「久し振りやな、裕子。」
「な、何をするのよ!痛いやないの。それにその道具は何?」
「裕子、おまえが手紙ひとつ残していなくなった時、俺の心の痛みはこんなものやなかった。俺は、心が張り裂けそうなほどの痛みと辛さを味わったんや。そやから、俺の気の済むまで、この一本鞭でおまえの背中を鞭打ちさせてもらうで、裕子。それとおまえが天使やと信じてたから俺はようゆわへんかったけど、俺の好きなのはSMプレイやからな、覚悟さらせ。」
「SMプレイって、あの男が女を縛って、鞭やロウソクでこらしめる奴?」
「そうや。」
そう言うと、遼は再び裕子の後ろに立って、右手を振り上げた。
そうして、次の瞬間、鞭を振り下ろした。
ピシッ!
「ぐええええ!」
裕子の声が部屋中にこだました。
(第10話へ続く)
【最初に断っておきますが、この作品は実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
ちょっと体調が悪かったりして、金曜日にアップする予定が日曜日になってしまいました。瀬戸内はうっとおしい曇り空ですね。さあて、今晩はこの動画で抜こう!】
[目次へ:初回:第1話→第2話→第3話→第4話→:第5話→第6話→第7話→前回:第8話→今回:第9話→つづき:第10話]
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2009/01/25(日) 19:09:45 | 新・SM小説書庫