
まさみは、驚いた顔で、里香を見つめた。
「里香、何を言っているの?あなた正気!」
「ええ、正気よ!」
「里香、冷静になりなさい!わたしと関さんをここで殺したら、あなたの人生、もう終わっちゃうわよ。」
「死刑になるということを言ってるの?そんなのかまわないわ!それよりも、わたしは関さんにだまされてここまで連れて来られた上にひどい目にあわされて、それを助けに来たお兄ちゃんもこんな目に合わされて、そんなことをした関さんと関さんを愛しているあなたを許すことはできないわ。」
「何を言っているの、あなたは自分たちのやったことを棚に上げて。あなたがサディストと知らない準ちゃんの恋人になろうとして、お兄さんにわたしと恵を誘拐させなかったら、関さんはわたしの居場所を知るために、あなたをだます必要はなかったわ。つまり、あなたはここに連れて来られることはなかった。だから、悪いのはあなたよ。一体、何をとぼけたことを言っているのよ、里香!」
「う、ううう。」
「さあ、その日本刀を捨てなさい、里香!あなたは、わたしがK大付属小学校から知っているあなたは、いくらわたしと準ちゃんを嫌っていても、人を斬るなんて恐ろしいことのできる人ではないわ。」
「い、いやよ!」
「もう一度言うけど、今回のことが起こるきっかけを作ったのはあなたとあなたのお兄さんよ。だから、いちばん悪いのはあなたたちだわ。そういうことで、あなたたちがわたしたちを斬るのは、筋違いなの。もう、そんなものは捨てて、里香!」
「いやよ!たとえ、わたしの方が悪いのだとしても、まさみ、あなたには、消えてもらうしかないわ!」
「な、何ですって!ど、どうしてなの、里香?」
「わ、わたしはね、小学校の頃、あなたと同じクラスになってあなたと親しくなった時から、あなたのことがうざかったのよ!」
「それで、あなたはわたしの欲しいものをいつも横取りしようとしたの?」
「ええ、そうよ。わたしはね、まさみ、わたしよりも美人で頭がよくてみんなに人気のあるあなたがうらやましかったの。だから、あなたが欲しがるものはわたしも手に入れて、何とかわたしよりも上のあなたに少しでも近くなりたかったのよ。」
「わたしは人それぞれだと思うからそんな必要はないと思うけれど、あなたはわたしよりどうしても優れた状態になりたかったというわけね?」
「ええ、そうよ。でも、結局、関さんはわたしの素晴らしい恋人にならなかった。だから、わたしより幸せなあなたの顔はもう見たくないわ!もうこの世から消えて、まさみ!」
里香はそう言うと、真剣な顔をして、日本刀を振り上げ、上段にかまえた。
「わたしを斬って、わたしを自分の前から消し去るの。いいわ、そうしなさい。でも、準ちゃんだけは、あなたとわたしの確執には関係ないから、斬らないで助けて上げて!」
「わかったわ。でも、まさみ、あなたはこの世から消えて頂戴!」
里香がそう言って、日本刀を振り下ろそうとしたその瞬間、大声が聞こえた。
「やめなさい、里香!その刀を振り下ろしたら、あなたを打ち殺すわよ!」
「だ、誰?」
里香は、刀をかまえたまま、後ろを振り向いた。
そこには、右手に拳銃を持ち、サングラスをかけ黒いスーツ姿をした女性が立っていた。
「わたしは、伊東美希。関さんの用心棒よ。関さんに、まさみさんを助けるように言われているの。だから、この拳銃で、あなたがまさみさんを斬ろうとするのなら、その前に、あなたを打ち殺すわ!」
「う、ううう・・・・・・。」
「里香さん、あなたみたいなK大生のお嬢さんには、そんな日本刀は似合わないわ。さあ、下に刀を下ろしなさい!」
伊東はそう言うと、拳銃を持ったまま、里香に一歩一歩近づいていった。
そうして、拳銃の銃口が里香の顔の目の前に来た。
「さあ、両手でかまえている日本刀を下に下ろしなさい。さもないと、次の瞬間、あなたを本当に打ち殺すわよ、里香!」
「わ、わかったわ。」
そう言うと、里香は日本刀を下に置いた。
伊東はそれを右足で後ろに蹴飛ばした。
それから、伊東はニヤッとした。
「打たないっていうのはうそよ。あなたは、関さんに危害を与える可能性のある人物だから、ここで死んでもらうわ。」
「う、うそですって!」
里香は顔を引きつらせて叫んだ。
「やめて、伊東さん。里香を打つのはやめて!」
その時、まさみはそう言った。
「ま、まさみ、どうして!」
里香は驚いた顔でそう言った。
「里香は、悪いこともしたけれど、わたしの親友です。だから、銃を撃つのだけはやめて、許して上げて下さい、伊東さん。」
まさみは真剣な顔をしてそう言った。
「ま、まさみ、あなたは・・・・・・。」
里香はそう言った。
「まさみさん、あなたはいい人ね。だけど、わたしは、関さんとあなたをここまで追い詰めた里香さんを許さないわ。」
伊東はそう言うと、突然、拳銃の引き金を引いた。
すると次の瞬間、銃口から、日本国旗が飛び出した。なんと、拳銃はおもちゃだったのだ。
里香は大変驚いた顔をした。
「お、おもちゃの拳銃でわたしをだましたのね、あなた。」
「里香さん、あなたには、こんなちゃちな銃がおもちゃか本物かも見分けがつかないのはね、やっぱりあなたはお嬢さんだということよ。だから、あなたは、日本刀なんて凶器を持ったりなんて馬鹿なことをしないで、お嬢さんならお嬢さんらしくしていなさい。」
そう言うと、伊東は、里香のみぞおちに、左正拳突きをくらわした。
里香は、気絶して、伊東の前でくずれ落ちた。
伊東は、里香をその場に寝かすと、まさみと準三のところへやって来た。
「関さんは大丈夫なの、まさみさん?」
「それが、左胸が痛いって言ってたけど、今は気絶しているみたいなんです。」
その時、後ろから声が聞こえた。
「関君、関君は大丈夫かね!」
まさみが後ろを振り向くと、そこにはスーツを着てサングラスをかけた中年の男性が立っていた。そして、その後ろに飛行服を着てタンカを持った男が立っていた。
「望月所長、関さんは気絶しているみたいです。」
そう伊東が言った。
「それはいかん。ちょっと関君を見せてくれ。」
そう言うと、望月は準三のところへやって来た。
そして、まさみを見た。
「君が関君がよく話していた菊池まさみさんだね。」
「はい、そうです。」
「わたしは、そこの伊東と一緒に、君と恵さんをを捜していたんだ。だから、もう安心していいよ。」
「ありがとうございます。」
それから、望月は、準三の横にしゃがんで準三のまぶたをめくり、左胸を押さえた。
「むっ、これは・・・・・・。」
「どんなですか、所長。」
「左のあばら骨がささって、肺気胸を起こしているようだ。立脇君、関君をすぐにヘリコプターに運ぼう。」
「了解しました。」
そう言うと、ヘリコプターの運転士の立脇は準三の横にタンカを置いた。
そして、望月と二人で準三をタンカに載せると、二人がタンカの両端を持って立ち上がった。
望月はまさみの方を見て言った。
「まさみ君、君も付いて来たまえ。関君と一緒にヘリコプターで病院に行こう。」
「あ、ありがとうございます。でも、この別荘の下500mぐらいのところで事故を起こし止まっている車の中に恵がいるんです。」
「恵君が!恵君が運転してきて、君はここに来たのか?」
「いえ、運転してきたのは森山さんで、森山さんも足を負傷して車の中にいます。」
「森山君か。彼なら、われわれ関家の関係者に抵抗することはないはずだ。わかった、まさみ君、伊東をそこへ行かせることにしよう。伊東君、そういうことで、別荘の下の事故車のところまで行って、恵君を助け出してくれ。」
「わかりました、所長。」
「それでは、わたしと立脇は関君をすぐに病院に連れて行くことにしよう。まさみ君、君もついて来なさい。」
「わかりました。」
望月、立脇、まさみ、そして伊東は廊下から出て行った。
こうして、廊下は、気絶している若菜兄妹とその子分達だけになった。
まもなく望月、立脇、そして気絶している準三とまさみを乗せたヘリコプターは、別荘のヘリポートから飛び立っていった。
(第136話へつづく)
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