次の日の朝、朝食が出来たので、まさみの部屋に行って、部屋の入り口の扉を開けると、まさみは、ベッドに腰をかけて、テレビを見ていた。
「おはよう、まさみ。朝食が出来たから、食堂に来なさい。」
と言うと、まさみは黙って、食堂について来た。
まさみは、昨日のことは何もなかったかのように、黙ってパンを食べ始めた。そうして、まさみは、食事の間、ひとこともわたしに話しかけなかった。わたしも何となく、まさみに話しかけにくくて、まさみに声をかけなかった。
食後、まさみが顔を洗っているところへ、わたしは行って、
「ドライブと買い物に行こう。この家の一階の駐車場で待っているから、用意が出来たら来なさい。」
と言った。まさみは、黙ったままうなずいた。
まもなく、まさみは駐車場にやって来た。
そうして、久し振りに運転する赤色のオープンカーの助手席にまさみを乗せた。
それから、出発して、ビーナスラインへ出た。
俺はまさみに言った。
「まさみ、今日は天気がいいから、美ヶ原に行こう。」
まさみは、黙ってうなずいた。
どうやら、今日は、まさみは、わたしと話したくないみたいだ。
わたしは、しばらく車を運転して、美ヶ原に着いた。それから、わたしはまさみと一緒に、草原の中の遊歩道を、しばらく歩いた。
わたしたちは、遊歩道の途中で立ち止まって、草原の方を見た。そうして、わたしは、まさみに言った。
「まさみ、どうだ、ここの草原は。本当に、美しいだろう! 俺なんか、この美しさを見ていたら、まるで、心が洗われるようだよ。まさみは、どう思う?」
すると、まさみは、隣にいるわたしの方を向いて、いきなり、わたしのほっぺたを平手打ちにした!
わたしは、びっくりして言った。
「何をするんだ!」
「何をノー天気なことを言っているのよ!ええ、確かにあなたには、この草原の美しさが目に入るわよね!な~んの心配もしないで、草原の美しさを味わっていればいいのだから。でもね、わたしは...。わたしは...。」
「わたしは...。何だ、まさみ!」
「わたしは、今まで、毎日のように、あなたにもてあそばれて、自分のプライドをずたずたに傷つけられてきたのよ。そして、今晩も、多分、あなたによって、また自分のプライドをずたずたに傷つけられるわ。そんなことばかり考えている今のわたしに、この草原の美しさが目に入ると思う?」
まさみは、涙目になっていた。
「確かに、辛い責めかも知れない。でも、俺は、まさみを愛しているからこそ、まさみと一緒にSMの喜びをわかち合いたくて、いろいろなSMプレイをやってきたんだ。じゃあ、俺も聞くが、まさみは、今まで、一度も、一瞬たりとも、SMの快感すなわちマゾの喜びを、感じなかったのかい?」
「それは...。そんなの、感じるわけないじゃない。大体、SMプレイって何?あなたが今までやってきたことは、ただのいじめじゃない!」
それから、わたしは、まさみの目を見た。その目は、涙ぐんでいたが、わたしに対する憎しみがいっぱい満ちあふれているようにも見えた。
「そうかい、まさみ。まだ、快感は感じないのかい。でも、あと6日は、プレイをして、おまえが快感を感じるかどうか、確認させてもらうよ、まさみさん!」
そう、わたしはきっぱりと言った!
「まさみ、もう行こう。」
わたしたちは、駐車場に戻った。そうして、わたしたちは、まっすぐ、別荘に戻った。
晩になった。夕食を食べて風呂に入った後、わたしは、いくつかの道具を持って、まさみの部屋に入っていった。
まさみは、わたしの姿を見て、
「まるで、わたしは、まな板の上の鯉のようね。」
と、開き直ったかのように言ったのだった。
(つづく)
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「おはよう、まさみ。朝食が出来たから、食堂に来なさい。」
と言うと、まさみは黙って、食堂について来た。
まさみは、昨日のことは何もなかったかのように、黙ってパンを食べ始めた。そうして、まさみは、食事の間、ひとこともわたしに話しかけなかった。わたしも何となく、まさみに話しかけにくくて、まさみに声をかけなかった。
食後、まさみが顔を洗っているところへ、わたしは行って、
「ドライブと買い物に行こう。この家の一階の駐車場で待っているから、用意が出来たら来なさい。」
と言った。まさみは、黙ったままうなずいた。
まもなく、まさみは駐車場にやって来た。
そうして、久し振りに運転する赤色のオープンカーの助手席にまさみを乗せた。
それから、出発して、ビーナスラインへ出た。
俺はまさみに言った。
「まさみ、今日は天気がいいから、美ヶ原に行こう。」
まさみは、黙ってうなずいた。
どうやら、今日は、まさみは、わたしと話したくないみたいだ。
わたしは、しばらく車を運転して、美ヶ原に着いた。それから、わたしはまさみと一緒に、草原の中の遊歩道を、しばらく歩いた。
わたしたちは、遊歩道の途中で立ち止まって、草原の方を見た。そうして、わたしは、まさみに言った。
「まさみ、どうだ、ここの草原は。本当に、美しいだろう! 俺なんか、この美しさを見ていたら、まるで、心が洗われるようだよ。まさみは、どう思う?」
すると、まさみは、隣にいるわたしの方を向いて、いきなり、わたしのほっぺたを平手打ちにした!
わたしは、びっくりして言った。
「何をするんだ!」
「何をノー天気なことを言っているのよ!ええ、確かにあなたには、この草原の美しさが目に入るわよね!な~んの心配もしないで、草原の美しさを味わっていればいいのだから。でもね、わたしは...。わたしは...。」
「わたしは...。何だ、まさみ!」
「わたしは、今まで、毎日のように、あなたにもてあそばれて、自分のプライドをずたずたに傷つけられてきたのよ。そして、今晩も、多分、あなたによって、また自分のプライドをずたずたに傷つけられるわ。そんなことばかり考えている今のわたしに、この草原の美しさが目に入ると思う?」
まさみは、涙目になっていた。
「確かに、辛い責めかも知れない。でも、俺は、まさみを愛しているからこそ、まさみと一緒にSMの喜びをわかち合いたくて、いろいろなSMプレイをやってきたんだ。じゃあ、俺も聞くが、まさみは、今まで、一度も、一瞬たりとも、SMの快感すなわちマゾの喜びを、感じなかったのかい?」
「それは...。そんなの、感じるわけないじゃない。大体、SMプレイって何?あなたが今までやってきたことは、ただのいじめじゃない!」
それから、わたしは、まさみの目を見た。その目は、涙ぐんでいたが、わたしに対する憎しみがいっぱい満ちあふれているようにも見えた。
「そうかい、まさみ。まだ、快感は感じないのかい。でも、あと6日は、プレイをして、おまえが快感を感じるかどうか、確認させてもらうよ、まさみさん!」
そう、わたしはきっぱりと言った!
「まさみ、もう行こう。」
わたしたちは、駐車場に戻った。そうして、わたしたちは、まっすぐ、別荘に戻った。
晩になった。夕食を食べて風呂に入った後、わたしは、いくつかの道具を持って、まさみの部屋に入っていった。
まさみは、わたしの姿を見て、
「まるで、わたしは、まな板の上の鯉のようね。」
と、開き直ったかのように言ったのだった。
(つづく)

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この記事へのコメント
なんか久しぶりで読みました・・・
でもまさみさんの性格とかよくわかって来ました(*゜-゜)
すごくしっかりした感じかなっ・・・わたしはあんまそういった子かくの苦手だから・・・わりとよわっちいのかいちゃうよ・・・でも・・そのうちそういうのも書きたいな・・・
でもまさみさんの性格とかよくわかって来ました(*゜-゜)
すごくしっかりした感じかなっ・・・わたしはあんまそういった子かくの苦手だから・・・わりとよわっちいのかいちゃうよ・・・でも・・そのうちそういうのも書きたいな・・・
こんにちわっ・・・ひさしぶりですo(*^▽^*)o~♪
お引越し終わったの???
( ^-^)/:★*☆オメデト♪
綺麗なブログですねっ
いま、ちょっと帰ってきたからだけど・・・また夜にでも遊びにきますねっ・・・
お引越し終わったの???
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いま、ちょっと帰ってきたからだけど・・・また夜にでも遊びにきますねっ・・・
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2006/01/12(木) 21:46 | | #[ 編集]
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